就活に使える!「学生時代に頑張ったこと」の書き方教えます(例文あり)

就活に使える!「学生時代に頑張ったこと」の書き方教えます(例文あり)

自己PR

就職活動中、どんな業界でもどんな職種でも聞かれる「学生時代に頑張ったこと」。自己PRにおいて非常に重要な質問で、書類選考でも面接でも必ずと言っていいほど聞かれますし、合否に大きく影響すると言っても過言ではありません。ですが、なんだかとてもざっくりとした質問でどう書いたらいいのか悩んでいる方も多いのでは?

どのようにすれば学生時代に頑張ったことは伝わりやすくなるか、その設問の意味も含めて新卒採用担当者として約2,000人の学生と接してきた元人事担当者である筆者が、こっそりお伝え致します。

学生時代に頑張ったことは特別なエピソードである必要はない!

インターンシップはどこにも行っていないし、サークルの幹部もやってない、留学だってしていないし・・・とあれもしていないこれもしていないと頭を悩ませてはいませんか? 学生時代に頑張ったことが書けない、という学生は非常に多いですが、皆さん人事担当者があっと驚くような内容にしようと考えすぎです。

もっと簡単でいいのです。エピソード自体は普通のアルバイトだっていいし、友人との関わりでもいいし、なんでもOK!誰よりも負けず嫌いなどといったあなたの性格に関するエピソードでもいいんです。

企業側からすると、留学経験のある学生も、TOEIC700点超えも、インターンシップに行った学生も珍しくありません。ただそれだけでこの学生はすごい!合格!とはならないのです。「何を」頑張ったのか、それ自体は合否になんら影響しません。だから安心してくださいね。

まずはしっかり下準備をしよう!

就活中は、会社説明会にOB・OG訪問、エントリーシートの提出に企業研究と大忙し。そんな中でESを書くためにじっくりと考える時間を取ることが惜しく、さっさと書いてしまいたいという気持ちも分かるのですが、そこはぐっとこらえて下準備を行いましょう。

企業の求める人物像に合わせていくつかのエピソードを用意しておきたいので、5つほどアピールしたいことをあげてください。なければ2つや3つでもいいですよ。机に向かってウンウンと考えても浮かんでこないので、移動中やお風呂の中などで考えるのがおすすめです。

経験上、いい案が下りてくるので、携帯や手帳にメモしておいてください。頭の中で考えているより、パソコンに向かって書き始めましょう。まだ誰に見せるわけでもない下書きです。箇条書きでもOK、書き始めると頭の中も整理できるし、意外に筆が進みます。

なにも思い浮かばなければ、「僕の長所ってなに? 2つ教えて」と家族や友人に聞いてみましょう。例えば、負けず嫌いなところ、優しいところと返答があったのなら、負けず嫌いが発揮されたエピソード、優しくして人に感謝されたエピソードなどを思い出してみてください。

一見、学生時代に頑張ったこととは関係ないことのように思えますが大丈夫。エピソードを元に、そのために自分が努力していることはないか考えてみてください。この下準備をしっかりと行っておくと、後々楽になりますしどんなESにも対応出来ます。

4つの構成に分けよう!

早速はじめましょう。最初は、要素の箇条書きで良いです。無理に文章を作る必要はありません。そして、大切なのは、「あなたがどんな人なのか?」を伝えることを重視しましょう。

例えば、「100m走で全国1位になりました!」という学生がいたとしましょう。ここから分かることは、「この学生はとても足が速い」、ただそれだけです。全国大会で1位になるためには大変な努力や苦労をしてきたはず。この、努力や苦労と、それらから得た学びを詳しく説明していくと人物像が見えてきますよね。頑張ったことから何を学んだのか、それをどう生かして仕事をしていきたいのかを企業は知りたいのです。

このことを分かりやすく伝えるために、構成をざっくりと4つに分けて考えていくのです。その構成とは、「結論・理由・エピソード・まとめ」です。

比率としては、結論1.5、理由1、エピソード5.5、まとめ2を目安にしましょう。

企業によって様々ですが、多ければ2,000文字といった文字数で書かなければならないこともあります。お恥ずかしながら、筆者が就活生だった頃、この文字数に苦しめられてESが提出出来ないといったことがありました。文字数が増えても減っても、この比率を守って内容を厚くしていけば問題なく書けます。

 

①結論

最初に結論を持ってきましょう。あなたが一番伝えたいことを簡潔にズバっと言い切ります。企業によっては、最初の一行だけ、最初の一段落だけを読んで合否を判定することがあります。人事担当者の目を引く、興味を引く内容にしましょう。できれば分かりやすいキャッチコピーをつけましょう。

先にあげた100m走の選手で最初の一文の例文を2つあげます。

「わたしは、100m走で全国1位になりました」。続いて「わたしは、365日、雨の日も風の日も雪の日でさえ毎日20本走り込みをすることを達成しました」。

どちらの方がより人物像が伝わりやすいでしょうか。よくある就活テクニックでは、前者のような書き方をするようにと書かれていることがありますが、あまり効果的とは言えません。なぜなら、前者は出来事をただ伝えているだけだからです。これでは、生まれつき脚が速いのか、努力によって速くなったのか判断出来ませんし、最初の一行で合否を下す企業には太刀打ち出来ません。

一方後者は、どんな人物像かが伝わっていることが分かると思います。100m走で全国1位になったという事実は、後から話せばいいのです。

まず、優先すべきは「どんな人物か?」を伝えることです。

②理由

ここでは、なぜそれを頑張ったのかという説明をしていきます。先述の例の続きを書くとすると、「全国大会で1位になるためです」となります。結論は簡潔に、ここで少し肉付けをしましょう。

 

③エピソード

理由をさらに深堀していきます。全体の文字量のバランスとしては、ここの比重を半分強と一番大きくすることがおすすめです。実際に何を考えてどんな行動を起こしたのか、その結果どんな成果が得られたのかなど具体的なエピソードを書いて、よりあなたに対する理解を深めましょう。他人との競争の反応なども書かれているとなおいいですね。

④まとめ

最後のまとめではエピソードから学んだこと、それを今後どう活かしていきたいかを書いていきます。営業や商品開発などと希望職種が決まっていればそれに絡めて書いてもいいですね。

 

具体的に書いてみよう!

4つの構成が出来たら、詳しく書いていきます。先ほどの例文を元に考えてみましょう。

 

わたしは、365日、雨の日も風の日も雪の日でさえ1日も休まず毎日20本の走り込みをすることを達成しました。

⇒結論です。決めたことをやり遂げられる力があることを伝えつつ、なぜ悪天候の中でも走り込みをする必要があったのかと興味を持ってもらいましょう。先を読みたいと思ってもらえるよう、

この一文だけで選考されるとしたら?という気持ちでしっかりと考えてください。

 

なぜなら、絶対に全国大会で1位になりたかったからです。高校時代は2位どまりだったので大学では絶対に1位になると決めていました。

⇒理由です。ここから、明確な目標を達成するために頑張ったことが読み取れます。

 

入学後、自分の弱点や長所として伸ばすべき点などをコーチと話し合い、目標を定めました。それが、毎日20本走り込みをするということです。しかしながら、大学1年の時は思うようにタイムが伸びずなかなか結果が出ませんでした。また2位に甘んじることは絶対に嫌だったので、練習の時のみ行っていた走り込みを365日行う事にしました。

⇒エピソード/行動。改善策を自分で考えてそれを行動に移せることをアピールします。

 

なにかひとつのことを徹底的に頑張ることは素晴らしい結果に繋がるのではと考え、雨の日や雪の日は屋根のあるところで練習するなどして、走ることをやめませんでした。体調管理にも気を遣い、体調不良で走り込みを休むことのないようにしていました。

⇒エピソード内の考えに関する部分です。付随するPRポイントを盛り込み、人物像の理解を深めます。

 

実は、高校時代に足を痛めた経験から、身体の心配をした母に走ることを反対されていました。最初は意地になって練習をしていたのですが、走りに行くたびに母からネガティブな言葉を掛けられ続け、このままではいけないと思い直してしっかりと話し合うことにしました。

絶対に全国1位になりたいこと、この練習方法が自分に合っていること、決めたことをしっかりと最後までやり遂げたいことを伝え、練習の成果が出るたびに報告をしました。一時は陸上の話すら出来ませんでしたが、諦めずに向き合ったことで最後には試合会場まで足を運んでもらえ、とても嬉しかったです。

⇒どのように説得をしたのか具体的に説明しましょう。相手を説得して自分の味方につけることは仕事においても非常に重要なスキルです。こういった仕事に繋がるスキルに関するエピソードがあれば、ぜひ盛り込んでください。

 

練習方法は自分に合っていたようで、3年生の時に全国大会で1位になることが出来ました。自分で決めたことを実際にやり遂げられたことは自分の自信にも繋がりましたし、努力は人を裏切らないということを体感しました。

⇒結果・学びです。その努力によってどんな結果が出たのか、どんなことを学んだのか、は非常に重要です。

 

入社後は、決めたことをやり抜く忍耐強さ、結果を貪欲に追える我慢強さを活かして、御社では営業職として活躍したいと考えております。

⇒これまでの学びをどう活かしたいかを書きます。仕事を最後まで責任をもってやり遂げる、仕事の成果を出せる、そんな営業社員像をPRします。

 

仮に、この学生が全国大会で1位になれなかったとしても全く問題はありません。繰り返しますが大切なのは、何を学び、どう活かしたいか、なのです。

 

気を付けたいこと

①内容のバランスを考える

4つの構成をしっかり考えておけば後々どんなESにも対応出来るとお伝えしましたが、その点について少し補足です。先述の通り4つの構成の比率としては、結論1.5、理由1、エピソード5.5、まとめ2が程よいかと思いますが、必ずしもこの限りではありません。エントリーシートを書き始める前にそのESの内容をよく見ておきましょう。

よくある設問は「学生時代に頑張ったこと」、「自己PR」、「志望動機」の3つですから、それぞれの設問にしっかりと答える必要があります。
たいていの場合、志望動機の欄には希望職種も合わせて書きますが、お伝えした構成の通りに学生時代に頑張ったことを書いてしまうと、内容が一部被ってしまいます。限られた文字数の中で内容が重複することは非常に勿体無いですから、その場合は学生時代に頑張ったことではエピソードのボリュームを増やしてまとめは学んだことにとどめておく、学生時代に頑張ったことのみで志望動機を聞かれなかったらまとめの内容を濃くするなど、状況に応じて変えていきましょう。

企業のESの設問にはすべて意味があります。その設問からずれた内容を書いている学生さんも多いので、気を付けてください。

 

②文字数はめいっぱい使う

500文字以内で書きなさい、と書かれていたのなら、出来る限り500文字に近い文字数で書き終えるようにしましょう。

手書きで枠内に書きなさいという形式ならば、余白は出来るだけ少なくしてください。文字数が少ない、枠に対して半分近く空白がある、ということはやる気のなさの表れと思われかねません。それだけで不合格となることだってあります。あなたの想いを伝える場ですから、しっかりと書き切りましょう。


③丁寧に書く

紙に書いて提出する場合に、簡単なようで意外に出来ていない人が多いのが丁寧に書くという事です。紙一枚であなたの人物像を伝えなければなりません。

人事担当者はエントリーシートの内容だけでなく、ありとあらゆる情報からそれを読み取ります。字が雑、ESが折れているだけであなた自身が雑な人だと思われます。字は汚くてもいいのです。「丁寧に」書いてください。

最後まで長い文章をお読みいただきありがとうございます。学生時代に頑張ったことという設問の大切さをお分かりいただけましたか? お伝えした通りに考えて書いていけばきっと書けるはずです。何度も考えて書き直しながらブラッシュアップしていってくださいね。


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